MISOJI RIOT 2019 主催者による特別対談①

MISOJI RIOT 2019 主催者たち、今年もゆるく語る

主催バンドからナードマグネットが卒業し新しく主催バンドにwaybeeが参加し開催された MISOJI RIOT 2018。大盛況で幕を閉じたものの、今年のMISOJI RIOT 2019はどうやら雲行きが怪しい?去年の様子を振り返りつつ、恒例の主催者対談からスタートです。

※写真左より / 古迫(craft rhythm temple)/ 倉坂(The denkibran)/ 藤村(waybee)/天の声の人 / 対談収録(2019/01/10)

まずは、MISOJI RIOT 2018を振り返る


倉坂(The denkibran) 「イベント全体的にとにかく面白かったですよね!ナードマグネットから、いきなりはじまって…」

― ナードマグネット一発目っていうのはインパクトでかかったみたいですね

藤村(waybee) 「はい。いきなり」

― ナードマグネットは予想どおりお客さんがパンパンで…、Mixtapeをわりと最初の方に演奏して、須田くんが“ほら、craft rhythm templeを見にいきたいヤツは行け!”みたいな感じにしてた気がします。たしか

藤村 「ほー!」

古迫(craft rhythm temple) 「須田くんって良いヤツですね。そういうのを聞くたびに思います」

倉坂 「”前半が特に豪華でしたよね!”って言おうと思って、改めてタイムテーブルを見てみたんですが…」

― はい

倉坂 「これ、前半とか後半とか関係なく、全体的に豪華やね(笑)」

― はるきちとマイケル(みそっかす) の弾き語り、そのあとにモーモールルギャバンがあり…、今やアメノイロ。もすごく話題になってるし…

倉坂 「前半のたたみかけ感は、やっぱりすごいよね」

― この日のハンブレッダーズが…、吉野のギターソロがめちゃくちゃ良かった!今まで見たなかで歴代に入るぐらい良かった!!

藤村 「ほー!」

倉坂 「ナードマグネット、グッバイフジヤマ、ハンブレッダーズのミナホ因縁の組み合わせをもう一回やりたい!っていうも良かったしね」

― って、これ最初から順を追って語りだすとキリがないか…(笑) 特に印象に残ってるのは?

倉坂 「僕は、やっぱりBaconですかね」

― 僕は、ヤジマXが受けてて良かったな…って(笑)。あと、やっぱりmoke(s)よかったですよね!

倉坂 「うん。moke(s)、かっこよかったよなー!」

― まったく moke(s) を知らなかった若い女の子が休憩のつもりで寄ったら、すごくはまってて、そういう風景にグっときました

古迫 「へー!良いですね、そういうの」

― あと、スーパーノア良かったですよね!やっぱり最高…!

古迫 「僕はスーパーノアが一番良かったですね!」

― あとSOUTH BLOWで久しぶりに聞けた曲があって、めちゃくちゃテンションが上がりました!

倉坂 「打ち上げでTransit My Youthがめちゃくちゃ喜んでくれてましたね。こんなに良いイベントだったんですね!!って異常なぐらいに感動してくれてた(笑)」

― Transit My Youth…、よくよくタイムテーブルを見返すと、モーモールルギャバンとLucie,Tooにはさまれてるって…けっこうエグいな(笑)!

古迫 「うん。そんな今をときめくバンドがいっぱいいる中で…」

― はい。The Songbards とか…、くすりちゃんもすごく良かったですし、河内REDSやAOI MONET(桜草)もよかった…!

古迫 「知る人ぞ知るバンド…というか、sunday morning bell とか、アベフミヒコさんとか…、そういう人たちが若いお客さんから「すげー!」って言われたのが僕は嬉しかったですね!」

― そう思うと、若手バンドとベテランバンドが一緒に出てる…てのは、イベントとして、やっぱり大事なんですかね

倉坂 「そうですね」

― 若いお客さんに、ちゃんとキャリアのある…中堅っていう言い方になるんですかね?そういうバンドを”良いな”って思ってもらえるのはすごく良い事だなって思います。私の思い出は見れた?

藤村 「はい。見れました!!前の方で…(笑)」

古迫 「MISOJI~って…”おまえら、このバンド知らんかったやろ?”みたいな、ちょっとドヤ顔するような…(笑)」

倉坂 「うん、うん」

古迫 「ドヤ顔したい気持ちは初年度からあるので。それが継続して、出来てる気はしますね」

― で、そこに粋の良い若手バンドが加わって、そしてさらにイベントとしてすごく大事な準レギュラーバンド達が…

倉坂 「モケーレムベンベ、シンガロンパレード、fula、Emu sickS…!」

― 二つ止まっちゃいますけどね…、残念

倉坂 「レギュラー化してる毎回出てくれてるバンドには、本当にお世話になってますよね。彼ら無くしては成り立たない…」

― そう思うと、去年はやっぱり出演者のバランスがめちゃくちゃよかったんですよね

倉坂 「去年は本当にイベントとしては一つの到達点…」

― 到達点にいった感じはありますよね

倉坂 「3年目の時に、”主催バンド3組なので三回目の今回でこのイベントは完成だ!”と言ってたけど…、4年目で本当に完成してしまった感が…」

― その完成をふまえて、はたして今年はどうなるのか!?と

倉坂 「そう!今年!」

― その前に、去年の主催バンドのライブも振り返ってみましょうか

主催バンドその① craft rhythm temple

古迫(craft rhythm temple) 「もう忘れてる人もいるとは思うんですが、この日がね、僕ら1年ぶりのライブだったんですよ」

藤村(waybee) 「あ、そうでしたね!」

― 全然、ライブしてなかったもんね

古迫 「あのー、3年目のMISOJI CALLINGの最後で…、僕、”みんな、続けていきましょう!”って、だいぶキザなことを言いまして…」

― 言ってた! 

古迫 「言った矢先に、活動が止まる(笑)」

― MISOJI RIOT 2018の後、1年間ライブをせず…(笑)

古迫 「そう、そう」

― 去年のMISOJI RIOTの出演者発表の最初はずっと craft rhythm temple じゃなくて、 cozako rhythm temple みたいな表記でごまかしてましたもんね(笑)

倉坂 「そう。発表しだした時は、craft rhythm templeはまだライブができるか、わからなかったから…」

古迫 「そうですね。本当に、MISOJI RIOTの三ヶ月前ぐらいまで、ライブできるかどうかわからなかったんです。でも、なんとかライブができるようになって…」

― うん

古迫 「なんかね、ただただライブが楽しかったですね」

― 久々のステージは…?

古迫 「…やっぱり緊張はむっちゃしたんですけど、それを上回りましたね!」

― 1年ぶりの楽しさが上回った!!

古迫 「はい。楽しすぎて、ライブ中の僕の顔がキングクリムゾンのジャケットの顔みたいになってた…って、客席の前の方でキャッキャッしてたEmu sickSの16ビートはやおに言われました(笑)」

※キングクリムゾンのジャケット

一同 笑

― あのインパクトの強い顔のジャケット…(笑)

倉坂 「主催バンドなのに、”出れて良かったね!”っていうのが…(笑)」

一同 笑

古迫 「出れて本当によかったです(笑)」

こんな感じだったのでしょうか…?

― そこからはライブの本数は多くはないけど、ライブはできるようになりましたしね

古迫 「そうですね…、ちょっとずつですけど地に足をつけてやっていけてる…かな?って感じですね」

主催バンドその② The denkibran

― The denkibranはどうでしたか?

倉坂 「…あんまり覚えてないな…、楽しかった…としか…(笑)」

― 主催者なんで1日、バタバタしてますしね…(苦笑)

倉坂 「あ!思い出した!」

― え?何を?

倉坂 「The denkibranの転換の音出しの時に、お客さんが5~6人ぐらいしかいてなかった!(笑)」

一同 笑

倉坂 「客席が本当にスカスカのガラガラで…(笑)」

― これはヤバイぞ!(笑)

倉坂 「主催バンドなのにこんな事がありえるんだ…って(笑)。知ってたけどThe denkibranって人気ないなーって改めて思い知りました(笑)」

― (笑)

倉坂 「で、その5~6人の客席に、ライブが終わったばかりのmoke(s)のドラムの小寺さんが見に来てくれてて」

― 客席に椿屋四重奏がいる!(笑)

倉坂 「そう(笑)!で、音出し中の僕らをガン見してて(笑)。僕は僕でmoke(s)のライブを見てテンションが上がった後だったんで、NirvanaのSmells Like Teen Spiritをやって遊んでみたり(笑)」

― ああ、なるほど。moke(s)のグランジサウンドに影響をうけて…(笑)

倉坂 「それはそれで楽しかったんですけど、お客さんはあいかわらずガラガラのままで」

― はい

倉坂 「うわぁ~、仕方ねぇな…とか思って袖に引っ込んで」

― 主催バンドなのに、ガラガラ…(笑)

倉坂 「いざ、ステージに出て行ったら、その時は超満員になってたんで良かったんですけど…」

― なるほど

倉坂 「でした!」

藤村 「急に記憶がフラッシュバックしましたね(笑)」

倉坂 「ライブ自体は良かったんじゃないですかね…?自分たちのことなのでわからないですが。MISOJI CALLING 2017の時は、けっこうシリアスめにライブをしちゃったんですね…」

― うん

倉坂 「ノーMCで曲だけ詰め込んで…、カッコつけ倒して帰る!みたいなライブ」

藤村 「あー…」

倉坂 「そういうカッコつけた感じのライブも本来の自分とは違うな…とは思ってたので、そういう意味で、いつもどおり楽しくライブが出来て本当によかったです」

古迫 「そうですね。いつものThe denkibranって感じだった」

― いつもどおり楽しくやれた?っていう

古迫 「僕はThe denkibranでもサポートでBassを弾かせてもらってるんですけど…、なのでこの日はトップと最後の出番で…、真ん中はずっとスタッフ的な動きをしていて」

― はい

古迫 「The denkibranの最後の曲で、足がつりました(笑)」

一同 笑

倉坂 「”The denkibranのライブを見ないで、なんでこんなとこにいるんだ!?”って、裏の時間にやってたヤジマXがライブ中にお客さんに怒ってた…っていう、話は聞いた(笑)」

― そうそう(笑)

主催バンドその③ waybee

― waybeeは主催1年目ってことで、どうでした?

藤村 「ベーシストとしての初ライブが一昨年のMISOJI CALLINGだったので…その時、すごく悔しかったんですよ。Bassが全然弾けなくて…!」

― ベーシストとしての初ライブ…だと、それも仕方ないですよね

藤村 「はい。Bassを弾きだして…数週間ぐらいの期間のライブだったんですよ。で、それから1年がたって…、”去年の悔しさをはらすためにも同じvijonのステージでやりたい!”って自分で言ったんですよね」

― うん

藤村 「去年は…Bassが本当に楽しく弾けるようになって楽しくライブができて…、めちゃくちゃ嬉しかったのを覚えてますね!」

― 自分でも成長を感じられた?

藤村 「はい。あの悔しかった場所が、良い思い出の場所に変わりましたね!」

― あああああ、なるほど

倉坂 「なんか、良い話だ!」

藤村 「はい(笑)」

倉坂 「MISOJI RIOT 2018まとめ映像の waybee 良い感じよね!vijonのシャボン玉がとんでて…」

古迫 「主催3バンドの中で、一番、映り方いい感じですよね(笑)」

藤村 「本当に楽しかったですね!」

今年のMISOJI RIOT 2019の話

― さて今年の話なのですが。主催者のひとつであった DJチーム Rock’n Roll Birthdayの活動が止まるという…まさかの事態が…

倉坂 「コムさんにちょっと騙されましたよね(笑)。本当にギリギリまで僕らも知らなかったんで。コムさんがまさかの黙ってた…っていう(笑)」

― 今日はコムさんが不在なのですが…

倉坂 「うそん!?コムさん、言ってよ!!みたいな(笑)」

一同 笑

倉坂 「イベントの士気を下げないために、ギリギリまで黙っててくれた…ってのはわかってるんですけどね」

― コムさんは個人的には今年もイベントの運営を手伝ってくれるのですが、Rock’n Roll Birthdayとしては主催からは外れる…という事で。コベントガーデンを今年はどうしようか?となりまして

倉坂 「はい。どうせならね、ちょっと違う界隈とうまく混ざれないかな?と思ってて。今年は、〇〇〇 〇〇〇〇〇〇〇の△△さんにブッキングをお願いしようかと…」

※ この辺りの事情は後日に発表します

― あと、コムさんがやりたい…って言ってた、あれは本当にやるんですかね(笑)?

古迫 「さあ…」

倉坂 「まだ、その辺りの全貌が見えないので…。今年は例年に増して、未確定要素が多いよね」

― はい

倉坂 「本来ならね、5年もイベントをやってれば軌道に乗っていって…余裕をかましてやってる頃だと思うんですけど…(笑)」

― 去年、わりと完成しちゃったのでね

藤村 「はい」

― 出しつくしてしまった感も…

倉坂 「去年でね、MISOJI バブルは、はじけましたね(笑)」

― みんなの昔からある人脈を使いつくした感はありますよね…(笑)

倉坂 「そう、そう。夢をかなえちゃったんですよね。普段は呼びにくいけど、こういうイベントだからこそ呼べる!みたいな知合いを呼びつくしちゃった感が…」

― 音速ラインとか、元kidori kidoriのSuhmとか…

倉坂 「うん。とか!」

― なので、現時点で誰を呼んだらイベント的に面白いのかな?っていう感じにはちょっとなってますよね

古迫 「そうなんですよね。例年みたいにバンドがポンポン出てこなかった…」

― 出るのは出るんだけど…、バンド数はいっぱいあがるけど主催者全員が一致して”あ!このバンドを呼びたい!”みたいなのが、ちょっと少なかった印象も…

倉坂 「うん。それぞれ呼びたいバンドはいるけど、イベントとしての方向性を定めかねてる感じはちょっとあるかも」

― とは言え、まだ声をかけてないだけなんですけどね。今までに比べると…

倉坂 「だから、バブルがはじけたんですよ!(笑)」

一同 笑

倉坂 「そもそも、こんな派手なイベントにするつもりではじめてないんでね!今までがたまたま…というか、まぁ努力のかいあって…なんですけど」

古迫 「たまたまこうなってる」

倉坂 「そうそう。そもそも人気者がいっぱい出るはずのイベントじゃないのに、ありがたい事に人気者がいっぱい出てくれて…その…、え?人気者呼ばないとダメなの?みたいなプレッシャー…(笑)」

一同 笑

倉坂 「…って、違う。こんな言い方をしたらアカンな。今年、出る人が人気ないみたいになる…(笑)」

一同 笑

倉坂 「そんな事はないです!」

古迫 「そもそも5年続くとは思ってなかったし」

― いまのところ、動員も落ちず…ですしね

倉坂 「俺 40歳になったしなぁ。何が三十路(30歳)やねん(笑)」

― まわりからMISOJI CALLING~MISOJI RIOTってどう見られてると思います?倉坂さんなんて若手バンドから”出して!”とか来るんじゃないんですか?

倉坂 「あ、最近は来ない!」

― あ、あんまりないんですね

倉坂 「2~3年目の頃が、自薦のバンド一番 多かったかも」

― やっぱり、ナードマグネットパワーか…(笑)

倉坂 「それもあると思うけど、今はなんか別もののイベントというか、ちょっと手の届かないとこにあるイベント…みたいなイメージで勝手に見られちゃってるような…感じもします」

― 年齢的に手の届かない(笑)?

倉坂 「でもたしかに、”30代のバンドしか出れないんでしょ!?”って勘違いしてる人は、ちょこちょこいる(笑)」

― ”三十路”って言っちゃてますしね(笑)

倉坂 「手の届かない…は大げさですけど、”言ってもどうせ出れないでしょ!?”みたいに思われてそう」

― たしかに。出たいって言われたから出す…って言うのは…ない

藤村 「ない?」

ー …ようで、あるか(笑)

倉坂 「あるでしょ!(笑)」

ー 案外、ある(笑)

倉坂 「情で泣き落としたら出れそうなイベントランキング大阪1位でしょ(笑)」

一同 笑

ー 確かに、見放題とかに比べたらきっと圧倒的にありますね(笑)

古迫 「去年、印象的だったのが…、sunday morning bell に”地下からひっぱりあげてくれてありがとう!”って言われたんですね」

倉坂 「おぉ!」

古迫 「ああ…、そんなにおっきいイベントって見てくれてたんだぁ…って思いました」

ー 日の目を見させてくれてありがとう!みたいな?

古迫 「そうそう!」

ー なるほど。そういう風にとらえてくれてるバンドもいる…?

古迫 「んですかね。そんなイメージなんや…って」

ー ゆうき君はどんなイメージ?外からどう見られてると思う?出演者~去年からは主催者としてかかわって…

藤村 「さっきも言ってたんですけど…、去年がなんだかすごすぎて。今まで見てきたMISOJI~の規模と違う!と思って、ビックリしました」

倉坂 「ん?出演者がみんな豪華やな!…みたいな?」

藤村 「うん」

倉坂 「でも、去年ももちろん豪華だったけど、イベントを開催した時のタイミングでは、あれは正統派な豪華ではなかったよね?」

古迫 「うん。正統派な豪華ではなかったと思います」

ー ちょっと横道はそれてたと思います…(笑) 一癖…、いや二癖ぐらいはある感じですよね

倉坂 「たまたまというか…、その後に躍進していった若手バンドも多く出てもらってましたしね」

ー たまたまじゃないですよ!躍進すると思って呼んでましたから!

倉坂 「そうか、”たまたま”っていう言い方をしたら失礼か」

ー じゃ去年が豪華すぎて、ゆうき君的には まだMISOJI RIOTというのものをつかみきれていない?…感じ?

藤村 「うーん…、そうですね…(笑)」

古迫 「えー!?(笑)」

倉坂 「まさかの、”主催者が1年たっても全貌をつかみきれていないイベント”(笑)」

一同 笑

ー waybeeは色んなサーキットイベントに出てるじゃないですか?そういうサーキットイベントと比べると、MISOJI RIOTって印象が違ったりしますか?

藤村 「あー…、感じますね!主催者として関わったから…の印象かもしれないですけど、すごくハートフル…ソウルフルな…」

ー やっぱり”情”ですね(笑)

倉坂 「情に厚い…そういうつもりではやってますけど、実際、出てもらった人からするとどうなんでしょうかね?」

ー 外から見て…情深いイベントに見えてるのかな?謎ですけど…

古迫 「どんなイメージかはわからないですけど、5年目なんでね、” MISOJI ”って名前だけは広まってるんだろうな…とは思いますけど」

ー ちょっとずつね じわじわと…

倉坂 「多少はね、広まってると嬉しい」

古迫 「ただ、広まれば広まるほど、これ主催者が誰なのか知ってるのかな?って思います」

倉坂 「あー、それは思う!」

古迫 「そこは主催者を知ってもらうための我々のがんばりがね…、もちろん必要なんですけど」

ー そこが足りないんじゃないんですかね?

古迫 「あ、話が終わった」

一同 笑

ー 去年のトピックとして、はじめてイベントのトリを主催バンドじゃないBaconがやった…っていうレアケースがあって。そういうのも特殊と言えば特殊ですよね。バンド主催なのに、そのバンドがトリをやらない…っていうのは

古迫 「あー…!」

倉坂 「うん。だいたい普通のバンド主催のイベントの場合は、主催バンドが手柄を持っていくためのイベントだったりするんですけど…」

ー 最初の3年は主催バンドがトリをやりましたけど…

倉坂 「いや、あれも別に手柄をとれたのか?…と聞かれると別に…(笑)」

一同 笑

倉坂 「さっきも古迫さんが言ってましたけど、大学生ぐらいの子達が集まって”こんな良いバンドいてるねん?””マジで!俺のおすすめも聞いてよ!”みたいな話をしているのを,、少し大きい規模でやりたい…っていうがそもそもコンセプトなんで」

ー はい

倉坂 「それに便乗して自分たちもライブをして楽しみたいな…っていう」

ー こんな良いバンドいるよ!とライブの本数が少なくなってしまってるような同世代のバンドも少しだけフックアップしたい…っていう?

倉坂 「いや、フックアップってそんな偉そうな話じゃなくて、”久しぶりに俺たちが君らのライブを見たいねん!”の方が強いかも。いつぞやのCUSTOM NOISEとか」

ー あれは引きずりだしたね(笑)

倉坂 「sunday morning bell とかにしてもライブはしてるけど、なかなか見に行ける機会がないから、じゃ共演して、俺たちがライブを見たい!みたいな」

ー 1年目の最初からある、MISOJI のコンセプトっていうのはそこなんですかね?

古迫 「そもそもが…、これ何回も言ってますけど、craft rhythm templeとThe denkibranが、どんどん日の目を見れなくなってきて、どうしよう?って…」

倉坂 「そう!サーキットイベントに出たいのに呼んでもらえない(笑)!」

古迫 「うん。じゃ、自分たちでやっちゃおう!ってとこからはじまってて、同じような思いをしてるバンドもたくさんいるだろうし、そんな中にも知られてないだけでかっこいいバンドもたくさんいるし、そこも巻き込んじゃって、みんなに知ってもらえる機会を作れたらいいんじゃないか?っていう。そうですよね?」

倉坂 「そうそう」

ー そして、もちろん若いかっこいいバンドも見たいし

古迫 「もちろん」

ー そういう意味では4年目の去年は、本当にバランスが良かったんですね

倉坂 「そう。だから、バブルですよ。去年はMISOJI バブル」

ー それをバブルと言わずにね(笑)今年も良い感じに持っていかないといけないわけで

倉坂 「だからね、バブルがはじけてからね…イベントの真価が問われるわけです」

ー バブルがはじけた…っていうと、その後に10年ぐらい不況が続きそうな…失われた10年(笑)

一同 笑

倉坂 「イベントに何を期待されてるのかな?ってのが、ちょっとむずかしい」

ー 外の期待を気にしても仕方ないじゃないですか?特にこのイベントは。だから自分たちのやりたい事をまた1からやってくしかないわけで

倉坂 「うん。期待されてることに対して、答えるつもりもなく、4年、5年とやってきたから、今年も好きにやるしかないんですけどね。だから、今年はね…、もうノープランで!」

ー いや、それ良い歳のおっさんが言うことじゃない(笑)

一同 笑

倉坂 「終わった時に振り返れば、ああ、今年はこういうイベントだったんだな…とわかるよ(笑)」

古迫 「”バブルがはじけた”と言ってますけど、だから、今年が本来のイベントの姿なのかもしれないですね」

倉坂 「うん。原点回帰ね」

ー 5年目にしての原点回帰。また1年目のつもりコツコツとやっていく…

古迫 「そうそう。それで今年、どこまでがんばれるか…ですよね!」

倉坂 「だから今年ね、出演をお願いしてる地元バンドさんは、きちんとお客さんを10人呼んで欲しい!」

ー そうそう、1年目はそれもコンセプトでしたよね

倉坂 「1年目のMISOJI CALLINGの対談の時にも言ったんですけど、故人になっちゃった見放題の主催者の一人だったDai-changが

“見放題は放っておいてお客さんが集まるイベントじゃない。出演者がそれぞれ10人ずつお客さんを呼んでくれて、これだけの出演者が出てるから300人のお客さんが来てくれてるイベントなんだよ

…と。

だから、見放題は君達のイベントでもあるんだよ…みたいな事を言っていて、それがすごく好きなんですよね」

ー はい

倉坂 「一応、それをお手本にして、俺はこのイベントをはじめたつもりなんでね。放っておいてもお客さんが来るイベントに去年は “なっちゃってた” だけなんでね」

ー 自分たちの思ってた規模感よりは大きくなってましたもんね。チケットの売れ枚数とか

倉坂 「うん。広がっていって…それはもちろんありがたいんですけど」

ー ありがたいけど、”ちょっと思ってるのと違う”ってのはありましたよね

倉坂 「なので出演者みんなでしっかりお客さんを呼んで、しっかり楽しんでもらってっていうね、基本に立ち返りたい」

ー そしてお客さんは体力の限界までね、ライブを見てもらいたい…! 公園やコンビニにたまったりせずに、ギリギリまでがんばってサーキットしてもらいたい!」

倉坂 「そこはお客さんは自由でいいんじゃないの?」

ー いや、ね。みんな、はじめてサーキットイベントに遊びに行った時って、必死に曲を事前に聴いて、タイムテーブルを調べたりして…、当日はこのバンド2曲見て、次はこのバンドを見て…ってやってたと思うんですけど

古迫 「うん、うん」

ー ライブハウスに行きなれちゃうと、サーキットに行くとライブを見ずに半分以上、公園で酒を飲んでるだけ…みたいになってるお客さんもいると思うんですよね

古迫 「あー、たしかに」

ー あれはあれで楽しいんですけど、ちょっと寂しいじゃないですか?

倉坂 「たしかにね」

ー ”いや、いまライブしてるバンドがいるんだから、見にいったらいいやん!?”みたいにいつも思うので。できるなら、好きなバンドだけを見るんじゃなくて、いっぱい見てほしいな…っていう気持ちです

倉坂 「そうですね、ライブ慣れしてるお客さんにも原点回帰してもらって…(笑)」

MISOJI RIOT 2019への意気込み

ー 最後に今年の意気ごみを。じゃ、The denkibranから

倉坂 「あの…、あやふやにしてしまってますけど The denkibranが20周年だったので、MISOJI RIOT 2019 はその20周年イヤーのしめのつもりなんで」

倉坂 「原点回帰なんでね、出演、協力してくれるバンドさんに感謝しつつ、地に足がついたイベントにしたいですね」

倉坂 「実力じゃないところでうまくいった事で、調子に乗らないように…」

ー 去年を普通と思わないようにね

倉坂 「本当にそれ!!やっぱり”ナードマグネット主催”の冠がついてた頃の貯金を去年は使わせてもらっただけだから…」

ー うん。それを使い切った感もありますしね

倉坂 「普段からね、仕事柄、若いバンドに偉そうな事を言ってるのでね。自分も原点回帰でがんばりたいと思います。よろしくお願いします」

ー はい。ではwaybeeは?

藤村 「そうですね。僕らも関わって2年目になるので、去年ははじめてでわからない事もいっぱいあったんですけど…」

倉坂 「まだ、わかってないんでしょ?イベントの全貌はつかみきれていない…(笑)」

藤村 「笑 はい、まだつかめてないとこもあるんですけど、原点回帰って言ってますからね、僕らもガムシャラに楽しもうと思います!」

ー じゃ、最後に古迫さん、きれいな閉めをお願いします!

古迫 「 笑 原点回帰、原点回帰と言ってますが…、僕ら3バンドともね、無駄にキャリアもあるし、年齢もけっこういっちゃってるから、本当に一歩間違うとただの面倒くさいおっさんになっちゃうんですよ(笑)」

ー それは間違いない(笑)

古迫 「偉そうにしゃべって…、若手に、あーせい、こーせい…って」

ー 老害って言われるタイプのね…(笑)

古迫 「そうそう、老害って言われかねない…」

ー もう、言われてるかもしれない(笑)

古迫 「だから、低姿勢でね」

倉坂 「低姿勢?え?そっち(笑)!?」

古迫 「…違うかな(笑)?」

倉坂 「老害とか言われないように、かっこいいとこ見せるぜ!系の話かと思った(笑) そっちじゃないんや(笑)!」

一同 笑

古迫 「老害と言われないようにね、低姿勢で…(笑)」

藤村 

古迫 「言葉で偉そうに言うんじゃんなくて、ちゃんと行動と姿でしめしていけたらな…と」

ー 背中で語れる大人に!

古迫 「そうですね。と思います…これでいいですかね?」

ー しまったのかな(笑)

倉坂 「例年とは違うかもですが、お客さんやバンドが楽しめるものはきちんと提供しようと思ってますので」

ー まだ、どうなるかはわからないですけど…、たぶん面白いものにはなるでしょう!

倉坂 「ここ5年でね、イベントの名前を知ってくれて、毎年、楽しみ!って言ってくれてるお客さんもありがたい事にいっぱい増えてきたので、少なくてもそういう人達にはちゃんと楽しんでもらえるものを提供できたら!」

ー 2~3バンドだけでも好きなバンドがいたら、来てもらえる…ぐらいのイベントにはなりたいです

古迫 「うん」

ー で、来てみたら、今年も楽しかったね!ってなるような、知らなかった良いバンドと出会えた!ってなるように

藤村 「うん」

ー 今年もがんばりましょう!

一同 「よろしくお願いします」

文字にしてみると、なんだかとんでもなく弱気な対談になりましたが(笑)今年もゆるく楽しくも主催者一同やる気はみなぎってます。良いイベントにしていきたいと思っていますので、みなさま、ぜひ遊びに来てください!!

MISOJI RIOT 2019

各出演バンドのライブ会場物販/各種プレイガイドでチケット発売中

開催日 :2019年4月20日(土)
開催地 :南堀江knave / SOCORE FACTORY / 北堀江club vijon / 堀江 Covent Garden
時間 :開場開演11:30/12:00
前売 :3,500円(ドリンク代600円別途必要)

【一般発売】
●e+ 購入はこちらから
●ローソン (L:53068)
●チケットぴあ (P:141-714)

各出演バンドの手売りで発売中

※チケットの取り置きはできませんのでご注意ください

※チケットでの会場への入場は出来ません。前売りチケットを事前にパスに引き換えてからの会場入場になります(※リストバンド引き換えは10:30より南堀江knave 1Fにて)

出演
■ The denkibran / waybee / craft rhythm temple / ArtTheaterGuild / オトエスト / シンガロンパレード / SonoSheet / Transit My Youth /Bacon / モケーレムベンベ / 私の思い出 / COSMOS /スキッツォイドマン /ゼローネ /DJ後藤まりこ /THIS IS JAPAN /the paddles /ベランパレード /みそっかす /みるきーうぇい/LAZYgunsBRISKY(アコースティック) /レベル27 (アコースティック) /さよなら三角(村上友哉) /寺澤ちゃん /浅野毅 /須田亮太(ナードマグネット)/弱虫倶楽部/くすり/バウンダリー/meh meh white sheeps/Puskás/コロコロボンボンズ/スーパーノア/HELLO,SADNESS/ムノーノ=モーゼス/さかもとたかはる/ASAYAKE01/篠山浩生(THURSDAY’S YOUTH)/はるきちとマイケル (from みそっかす)/(O.A) The SHEEPS

主催/企画/制作
The denkibran / waybeecraft rhythm temple

協賛
■西尾王将会

招聘
■MISOJI RIOT 実行委員会

問い合わせ/窓口
■倉坂直樹(The denkibran / 南堀江knave)
kurasaka@knave.co.jp

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